三岐鉄道に渡ったクモハ283ー751系クモハ751

―――――西武新宿線から、ある希少編成が消えた…。

2008年7月、新宿線の南入曽車両基地所属だった新101系283Fが廃車になりました。 283Fは(制御)電動車で最後のAK-3コンプレッサー搭載車だったクモハ284を組み込んでいたこともあり、 30000系が導入されると廃車になる可能性が高いと言われてきました。

――――そして2008年7月、ついに武蔵丘へ回送。

当サイトではその一報を嗅ぎ付けこのコンテンツを製作。まだ行く先の判らぬ283Fの行路に関心を寄せておりました。 そして283Fは、2008年9月に少し変わった姿になって目の前に現れたのです。


 


(車内より撮影) ←西武新宿・飯能 クモハ751(クモハ283)−モハ781(モハ236)−クハ1751(クハ1236)、カッコ内は旧車号

元西武701系も纏っている「三岐カラー」を纏い、「三岐751系」となって武蔵丘を出場したのです。 しかし残念なことに、生まれ変わったのはクモハ283だけでした。 283Fの片割れであり電動車唯一のAK-3コンプレッサー搭載車だったクモハ284は姿を現しませんでした。 一方同時に廃車になった235Fのクハ1236とモハ236は751系の編成中に組み込まれ、同編成とほぼ同時に廃車された237Fのモハ238とクハ1238は部品取りで一緒に三岐行きに。

※部品取りになったモハ238-クハ1238の2010年時点での姿はこちらでご覧いただけます。

 


(車内より撮影)

甲種輸送は10月8日に行われ、E31形E32号機とE34号機によるPP牽引で新秋津へ運ばれました。そして名古屋を過ぎ、三岐線との接続駅で有る富田駅まで運ばれたのです。現在は元西武571系の後釜として、三岐鉄道で活躍しています。

追記:クモハ284は235Fの残り2両、クハ1235-モハ235と組んだ上で伊豆箱根鉄道1300系2201Fとなり、現在同社の駿豆線で活躍しています。

 


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